【こころの健康講座〜自分の機嫌を直すヒント〜②】

日々の生活の中でしんどさを軽減する為のちょっとした考え方のポイントを不定期でご紹介します。イライラ解消などにご参考になれば幸いです。
自身のことを性格や子供の頃からの言動等から「〇〇な人」、例えば「真面目」とか「負けず嫌い」とかを当てはめて、だからこうなるよね…などと自分の言動について変に納得してしまうことってありませんか。確かにそうすることでストレス回避や不安緩和につながることもあります。ただ、「私は絶対に〇〇な人だ」と強く思い込んでしまわない、というのは大切なポイントです。「〇〇な人」と強く思い込んでしまうと、例えば「自分は〇〇なはずなのにどうして〜できなかったのだろう」「自分は〇〇なのだから当然こうすべきだ!」などと(時に自分の意に反して)固く考えてしまい、自分を追い詰めてしんどくなってしまうこともあります。
「私は〇〇な人」なのかもしれないけど、他にも自分にもわからない扉があるはずだ、といつも頭のどこかで思っておくことが大事です。もしかしたら「私は〇〇な人」と思い込んで今まで生きてきた場合、そうでない自分を受け入れられないこともあるでしょう。例えば、完璧主義だと思っていたのに案外ここはズボラなんだと気づいたり、それを人に言われてちょっとムカついたり…とか。少し違いはありますが、血液型解説本を読んでO型だと思って生きてきたのに血液検査でA型だとわかった時の衝撃!受け入れられない!という感覚…というとなんとなく経験した方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、新しい自分を発見して受け入れることで気持ちに余裕ができて楽になることもあるのです。
では、自分の新しい考え方や捉え方(=新しい自分)はどんな時に発見されるのでしょうか。普段から固定観念に強く囚われていたり、同じことの繰り返しの生活をしていたりすると中々考え方・捉え方のバリエーションは広がりにくいかもしれません。例えば、友人からちょっとした悩み事を相談されたとします。自分の家では絶対といっていいほど起こらないいつもと違うシュチュエーションであればあるほど、普段では考えつかない「新しい解決方法」を探さねばなりません。この「いつもと違う」というのが一つのポイント…いつも考えないこと、いつもは読まない本、いつもなら通らない道、普段は使わない食器、などなど、いつも通りでない何かをどんどん試してみましょう。それらに対する捉え方はきっといつもと違って新鮮なもののはずです。そんな体験は新しい自分を発見するキッカケの一つになるかもしれませんね。
新しい自分の発見で選択肢が広がり、行き詰まっている時に多彩な解決策が生み出される可能性は大いにあります。「私って〇〇な人だと思っていたけれど、案外そうでない△△なところもあるんだー」とゆるい気持ちで受け入れてみましょう。「私は〇〇な人」は唯一絶対の固定ではなく(仮)であって、新しい違う自分も案外たくさん存在するんだ!といつも頭に置き、何気に新しい自分を探してみることは、自分を追い詰めないようにする一つの方策だと考えてみてはいかがでしょうか。
公認心理師・臨床心理士 濵口 美雪
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